川の詩 (Poem Of The River)

音楽、映画、本といったカルチャーから些細な日常までをその日の気分で何となく

映画やドラマやサッカー場で耳にする事が多いイギリス老若男女問わず愛されまくっている曲!

 

”I'm Gonna Be (500 Miles)" by The Proclaimers

From The Album "SUNSHINE ON LEITH"

 

昨日”いつもの”映画館に出かけた。チケットを求めた後の待ち時間には、休憩スペースに設置されたモニターで流れる予告編をチェックする。地方都市の単館系シアターであるためか、首都圏より遅れて公開される「ホドロフスキーのDUNE」でも流れないなか、と思っていると、ある映画に目が止まった。それが「サンシャイン/歌声の響く街」という映画だ。キャッチコピーによると、

英国大ヒットミュージカルの映画化!スコットランド版「マンマ・ミーア!」誕生!

80年代の名曲にのせて贈る、涙と喜びに溢れた家族と、彼らを取り巻く人々の感動の物語。名作『トレインスポッティング』が生まれた街を舞台に、同製作スタッフが再び結集。

Sunshine on Leith (the Motion Picture Soundtrack)

(「サンシャイン/歌声の響く街(Sunshine On Leith)」のサントラ)

なるほど、愛と感動のミュージカル・コメディらしい。普段僕が好む映画とは趣を異なっているのだが、何が気になったかというと、映画の原題"Sunshine On Leith”である。英国はスコットランドの町リースを舞台にした映画のため、当然と言えば当然なのだろうが、そのタイトルでピンと来た人は1980年代以降の英国音楽ファンであろう。

 

"Sunshine On Leith”とえば、リース出身のレイド兄弟(リード兄弟にあらず)によるデュオ・チームであるザ・プロクレイマーズが、1988年にリリースしたセカンド・アルバムだ。ここに”I'm Gonna Be (500 Miles)”という曲が収録されている。

 

Sunshine on Leith: Expanded Edition

 ("Sunshine On Leith" By The Proclaimers )

この曲は、後にジョニー・デップ主演の映画「妹の恋人」に使用されて世界的に有名になった曲だ。しかし、なぜか最近鑑賞した映画で度々耳にしている。名匠ケン・ローチ監督の「天使の分け前」や、エドガー・ライト監督作品に欠かせない存在のサイモン・ペッグ主演のジョン・ランディス監督「バーク アンド ヘア」などに使用されている。そして今回「サンシャイン/歌声の響く街」には、タイトルも含めて思い切りフィーチャーされている。

 

Angel's Share

(英国映画の巨匠監督最新作「天使の分け前」)

 

この曲は、老若男女問わずにイギリス人に愛されている。エディンバラスコットランド・リーグのサッカーチーム、ハイバーニアンのスタジアムでは度々流れ、サッカースコットランド代表のテーマ曲にもなっている。プロクレイマーズの木訥としたいい人キャラと、なんとも前向きな歌詞が共感を呼び、数多くのスコットランド~イギリス人に、前に進む勇気を与えているのであろ。かくいう僕も、この曲を聴くと凄く前向きな気分になれるのだ。

 

 

I'm Gonna Be (500 Miles)” by The Proclaimersより

And I would walk 500 miles.
And I would walk 500 more.
Just to be the man who walked 1000 miles,
To fall down at your door.

僕は500マイルだって歩いちゃうよ
そうさ500マイル以上だって平気だよ
1000マイルだって歩き通すよ
君のドアの前に倒れ込むくらい

 


一生懸命頑張っちゃうのさ

 

Sunshine on Leith

Sunshine on Leith